
長い間沈黙をしていたHuawei ascend p7(以下p7)のアップデートですが、公式がOSを出さないのでなんと海外のXDAユーザーがascend p6,p7向けのAndroid 6.0.1のOSを作ってしまいました。
このOSは有名なカスタムROMのlineage os 13で、デザインや機能に余計なものがなく、ほぼそのままのAndroidなのでとても速い動作をします。
今回はこのlineage osをp7にインストールしてみたいと思います。
1. インストールのメリットとデメリット
まずはこのlineage os 13を入れると何ができて何ができないのか、メリットとデメリットを解説します。メリット
- Huaweiなどメーカーがインストールする余計なアプリが一切入っていない。
- ほぼそのままのAndroidなのでデザインが良く、とても見やすい。
- テーマ機能で自由にデザイン変更ができる。
- 手袋をしていても操作可能になる。
- ユーザー切り替え機能が使えるようになる。
- セキュリティパッチレベルが2015年のものから2018年になり、セキュリティ対策ができる。
- 標準機能でroot化のon,off切り替えができるのでもっとカスタマイズしたい人に最適。
- インストールが通常のアップデートより複雑。(この手順通りにやればできるでしょう。)
- メーカー保証はなくなる。(そもそもp7は古い端末なので保証は切れていると思います。)
- FMラジオ機能が使えなくなる。(海外モデルや海外版Android 5.1を使っている人のみラジオ機能が入っています。日本版にはないので支障はないでしょう。)
この事を分かった上でインストール作業を行ってください。
2. Lineage os 13のインストール方法
このサイトで紹介する方法はパソコンやコマンドを全く使わない簡単な方法です。パソコンを持っていない人や使い慣れていない人も安心してください。
この手順にあるスクリーンショットは再現ですのでデザインが違いますが内容は同じなので問題はありません。
2-1. 端末をルート化する
まずはルート化をします。多分ルート化が何を言っているのか分からない人が多いと思います。簡単に説明すると普通は弄ることができないシステムのファイルを弄ることができるようにする事です。「ルート化は違法だ!」とか言っている人をたまにネットで見かけますが、何も違法ではありません。Androidを作っているGoogleがルート化を認めています。
では早速ルート化をしてみましょう。簡単です。
まずは以下のリンクからアプリをダウンロードします。
https://kingo-root.jp.uptodown.com/android/download
ダウンロードの待ち時間に設定アプリを開いて
「詳細設定」の中の「セキュリティ」にある
提供元不明のアプリをオンにしておきます。
ダウンロードが終わったらダウンロードファイルを開いてインストールを押します。
インストールを押します。
警告画面がでますがOKを押してはいけません。
詳細を押して
インストールする(安全ではありません)
を押してください。改造防止の為に出る警告なのでウイルスでは無いです。
インストール完了したらkingorootを開きます。
画面を手順通りに進めてください。上の画面が出たら青いボタンを押します。あとはアプリがルート化をやってくれます。
2-2. TWRPをインストール
TWRPが何のことか分からない人が多いと思うので説明します。TWRPは非公式なOS(ここではlineage os 13)をインストールするためのものです。まず、以下のリンクからTWRPをダウンロードします。
https://yadi.sk/d/rdn1ZAj-35Rhwm
(リンク切れしていたらコメント欄で言ってください。)
次にROM Installerをインストールします。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.jrummy.apps.rom.installer&hl=ja
ここでホーム画面にあるsuperuserというアイコンを押して開いておいてください。ここから先確認を求めるウィンドウが自動的に出ることがありますが開いておかないと出てこないことがあります。もしウィンドウが出たら「allow」を押してください。
インストールが終わったらROM Installerを起動し、メニューをタッチしてください。次にメニューの中にあるFlash imageをタッチします。
上の画面になったら…と書いているボタンを押します。
上のような画面が出たら先程ダウンロードしたファイルを選びます。大抵はdownloadフォルダにあります。
最後にFLASHボタンを押します。
これでTWRPのインストールは完了です。
2-3. Lineage os 13本体をインストール
ここまで行ったらもうやる事は1つだけlineage os 13のインストールです。まずリンクからファイルをダウンロードします。
http://90.188.41.54/builds/
ダウンロードするファイルはファイルの最後が「.zip」で終わっていてファイル名にp7 l10と書いているもので更新日が新しいものです。
このサイトで動作確認が取れたのは現時点で最新のlineage-13.0-20181215-p7_l10.zipです。
ファイルはかなり重いのでかなり時間がかかります。回線状況が良くない方は寝る前にダウンロードを始めておくと朝には終わっているでしょう。
ダウンロードが終わったら充電が十分にあるか確認します。確認し終わったら電源を切り、音量の+ボタンと電源ボタンを数秒間同時押しして起動します。
するとこのようなロゴが出たあとTWRPの初期設定画面になります。
Select langage を押して日本語にします。この初期設定はよく覚えていないので検索して調べてください。
まずはバックアップをします。バックアップボタンを押したらすべての項目にチェックを入れて▶▶▶を右へスライドします。
長いので待ちます。
終わったらトップ画面に戻ります。
次に消去を押します。
▶▶▶を右へスライドします。
これも待ちます。
終わったら戻るを押します。
次にLineage osのインストールをします。
トップ画面のインストールボタンを押します。
ファイル選択画面でダウンロードしたLineage osのファイルを選びます。(今回はlineage-13.0-20181215-p7_l10.zipです。)
ファイルは普通/sdcard/Downloadの中にあります。
下の画像の1番のROMを選択のみしたあと▶▶▶を右へスライドしてインストールします。(2番は必要ありません。)
画像:www.pochiri.net
長い間待たされるので気長に待ってください。
これでインストールは完了です。終了したら再起動します。
2-4. Lineage osを起動
今までとは違う起動画面が表示されます。今まではこれでしたが
Lineage osはこれです。
起動したら言語やwifi等の初期設定をします。
ここは簡単なので省略します。
2-5. Lineage osを使ってみる
アップデート後の端末情報です。バージョンはAndroid 6.0.1です。
ホーム画面はこんな感じです。pixelみたいですね。ナビバーのボタンは設定をいじって付け加えました。
アプリは最低限しかなく、gmailなどgoogleアプリがあまりないので自分でplayストアから入れる必要があります。
通知パネルは見やすいマテリアルデザインになりました。
上はアップデート前の通知パネルですが比較してもlineage osのほうが使い勝手やデザインが良いです。Huaweiのデザインはひどいです。
設定画面も見やすく項目が増えました。
特に良いと思うのはテーマ機能です。xperiaみたいにデザイン変更が可能です。
ただ1つ残念な点があります。開発者向けオプションからマルチウィンドウがオンにできるのですが、片方の方のウィンドウが乱れます。
アップデートを待つしかありません。
2-6. ベンチマーク
Antutuを入れようとしたら非対応だということが分かりました。なので今回はgeek benchを使って計測します。
Huawei公式のOSを使った場合だと下のようになります。
3. まとめ
OSインストールで動作がかなり速くなりました。今まではキーボード入力すらまともにできないほど重かったですが今は快適に入力できます。普段はタブレットで記事を書いていますがこの記事はascend p7から書いています。
さらに、重くてひどいデザインのemuiから開放されてとても良いと思います。
皆さんもぜひインストールしてみてください。